2023 年は積算温度実測値が 1,589°C、一昔前の北海道と比べ 300°C近くも暑い異常な年でした。高温の影響で多くの生食ブドウ、特にキャンベルや旅路は晩腐病などで大打撃を受けましたが、それ以上に収穫間際になってからの甚大な鳥害が発生しました(高温でムクドリ等の渡り鳥の南下が遅くくなったのも原因の一つとして考えられています)。
ヴィニフェラ種も含めた全体の収穫量はかなり落ちましたが、適度の降雨もありブドウの品質は上々で、蝦夷泡 2023 も例年通りのスッキリ・サッパリとした夏にピッタリの仕上がりとなりました。(生産者資料より)
北海道は日本最北のワイン産地で、冷涼な気候と昼夜の大きな温度差が特徴です。
広大な土地と豊かな自然環境を活かし、独自のテロワールを形成しています。
特産のブドウ品種には、ケルナー、ナイアガラ、ピノ・ノワールなどがあります。
近年では国際品種の栽培も増えています。
特に注目すべき地区として、空知地方と後志地方があります。
空知地方では、家族経営の小規模ワイナリーが多く、希少価値の高いワインが生産されています。
後志地方では、ナイアガラやケルナーを使用した個性的なワインが特徴で、フレッシュな果実味と爽やかな酸味が楽しめます。