グルナッシュとシラーはトロンペット(破砕した葡萄にジュースを浸す発酵方法)、サンソーは7~9日間のマセラシオン後、プラスチック製のタンクにて発酵。その後8ヶ月間フードル樽にて熟成。
濁りのある艶やかな淡いチェリーレッド。フレッシュなストロベリーやグレナデンなどフルーティーで甘美な赤い果実味やツツジのような鮮やかな花の香。わずかにミントやメントールなどのアロマにわずかなスパイス感。とても瑞々しくジューシー。ほどよい酸味が全体を引き締めており、艶やかで気品あふれるエレガントな味わいながら、最高な飲み心地。「アンコール!」と真逆のセパージュであり、より長く熟成したもの。樽に「Printemps=春」と書いていたが、Dard et Riboに同名のキュヴェがすでにあるため、イースター祭の名前「ostara」と名付けた。(インポーター資料より)
ローヌは、フランス南東部に位置する魅力的なワイン産地です。
ローヌ川に沿って約250kmにわたって広がり、北部と南部に大きく分かれます。
北部は半大陸性気候で急峻な斜面に畑が並び、南部は地中海性気候でなだらかな丘陵地が広がります。
特産ブドウ品種は、北部では赤ワイン用のシラー、白ワイン用のヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ。南部では赤ワイン用のグルナッシュ、シラー、ムールヴェードルなどがあります。
特出した地区として、北部のコート・ロティがあります。
ここでは、花崗岩質の土壌と急斜面を活かした個性的な赤ワインが生産されています。
これらのワインは、シラーの力強さとヴィオニエのエレガントさが融合した複雑な味わいが特徴です。
グルナッシュは、フランス南部のローヌ地方やスペインのプリオラートなど、地中海沿岸の温暖な気候で広く栽培される赤ワイン用ブドウ品種です。ここでは、フランスのローヌ地方南部に焦点を当てます。ローヌ南部は、地中海性気候で暑く乾燥した夏と穏やかな冬が特徴です。この地域では、グルナッシュの他にシラー、ムールヴェードル、カリニャンなどの品種も栽培されています。
特筆すべき地区としてシャトーヌフ・デュ・パプがあります。ここでは、丸い小石(ガレ)に覆われた独特の土壌が、昼間の熱を蓄え、夜間にブドウに放出することで、ブドウの熟成を促進します。
シャトーヌフ・デュ・パプのグルナッシュを主体としたワインは、濃厚で果実味豊かな味わいが特徴です。スパイシーなニュアンスと、熟したベリー系の香りが楽しめます。
近年、この地域ではナチュラルワイン造りに取り組む生産者が増えています。有機栽培やビオディナミ農法を採用し、最小限の介入で醸造を行うことで、テロワールの個性を鮮明に表現したワインが生まれています。これらのワインは、フレッシュで生き生きとした果実味と、グルナッシュ本来の魅力を存分に引き出しています。