寝待月」(ねまちづき)は KIYO wines のフラッグシップといえる「GEKKO」のセカンドワイン的な位置付けのワインとして作りました。「GEKKO」は私自身が納得のいくブドウが手に入らなければ仕込まないと決めているワインです。一昨年リリースした「GEKKO 2020」はいまだにお問合せをいただくワインになっていまして、 こういったご要望に応えるべく、毎年平均的に入手出来るブドウで作れないかと思いチャレンジしたのが、この「寝待月」になります。仕込みについては「GEKKO」を作る際のメソッドをなるべくトレースしています。僕の醸造メソッドの 基本になっている[触らない醸造]方法をとっていて、除梗後はパンチダウンなどの人為的介入をほぼ行なっておりません。放っておいたものをただ絞っただけと言えるチャレンジングなワインです2023年は非常に暑い年で、収穫が遅れたこともあって酸味は弱いが完熟した糖度の高いブドウになりました。そんなブドウのキャラクターがそのままワインになったボリューム感のある、しっかりしたオレンジワインになっています。ワインの名前については、月に関係する名前にしたかったことから、醸造中にこのワインを「果報は寝て待て」くんと呼んでいたことで決めました。後から調べたら、収穫日が月齢19日の寝待月であったことが分かり、この名前は必然だったように感じています。山形県南陽市のデラウェアを100%使用。月齢19日の「寝待月」の日に収穫。一晩ブドウを冷却してから全て除梗し樹脂タンクへ、2日後にブースターを投入して醸し発酵25日間。月齢18日の「居待月」の日にプレス。樹脂タンクで熟成させ、64日後の月齢23日の「下弦の月」にボトリング。およそ16ヶ月の瓶内熟成を経てリリース。自然酵母。亜硫酸無添加。(インポーター資料より)
デラウェアは、日本の山形県や山梨県、大阪府などで広く栽培されている白ワイン用ブドウ品種です。
これらの地域は、日照量が多く、水はけの良い土壌、昼夜の寒暖差が大きいなど、ブドウ栽培に適した環境を持っています。
山形県では、デラウェアの他にナイアガラやシャルドネなども栽培されています。
特に上山市や南陽市は「ワイン特区」に指定され、ワイン造りが盛んです。
山梨県の甲州市塩山地区は、デラウェアの栽培が始まった歴史的な産地として知られています。
ここでは、甲州種やマスカット・ベーリーAなども栽培されています。
近年、デラウェアを使ったナチュラルワイン造りが注目を集めています。
例えば、滋賀県の「デラグリ」は、皮と種を一緒に醸す「醸し」を行い、オレンジワインのような個性的なワインを生み出しています。
これらのワインは、フレッシュな果実味と爽やかな酸味が特徴で、デラウェア本来の風味を生き生きと表現しています。