2021年は5,6月とアルザスに限らず、フランス全土で毎日のように雨が続き、昼夜問わず雨が止んだ一瞬の隙をみてボルドー液を散布しなけらばならなかった。それでもベト病が蔓延してしまい、例年の30%しか収量をとる事ができなかった。収穫が開始されても、寒い日が続き葡萄の熟度のバラ付きが激しく、収穫日の決定がとても困難な年となった。しかしながら収量は減ったが、凝縮度があり、高い酸度を有した素晴らし葡萄を得る事ができた。醸造でも揮発酸などの欠陥も出る事がなく瓶詰までスムーズに進む事ができ、例年にはない表情のワインを得る事ができた。手摘みにて収穫。プヌマテックプレス5時間。全房80%、21日間醸しフードル10ヶ月。フードル樽にて10ヶ月熟成。オリ引きは瓶詰前まで行わない。
プルーンなどの甘味のある紫色の果実の香り、味わいもデリケートで、良いテロワールから生まれた事を納得させるミネラル感。熟成させても良いが今飲んでも酸、タンニン、旨味のバランスがとれた味わい。(インポーター資料より)