全房にてステンレスタンク発酵、2 日間マセラシオン。全ての工程で無添加、無清澄、無濾過、2016年春ボトリング。
ラベルには、畑で生活している動物や虫が描かれています。
グレープフルーツ、ハーブ、草原、ミネラルなどの香り。ボトルで6年寝かせたとは思えないフレッシュさと爽やかさ。酸とミネラルが溶け込み、柔らかな印象。柑橘系のフルーツとハーブのニュアンス、余韻に柑橘類の皮のほろ苦さ。
時間かけて飲むのがおすすめです。
シュタイヤーマルク州は、オーストリア南東部に位置する魅力的なワイン産地です。アルプス山脈の東端に位置し、丘陵地帯が広がっています。
気候は大陸性気候と地中海性気候の影響を受け、暖かい夏と冷涼な冬が特徴です。この独特の気候条件が、個性豊かなワイン造りを可能にしています。
この地域の特産ブドウ品種には、白ワイン用のヴェルシュリースリング、ソーヴィニヨン・ブラン、ムスカテラー、赤ワイン用のブラウフレンキッシュなどがあります。
特に注目すべき地区として、南シュタイヤーマルクがあります。
ここでは、ヴェルシュリースリングを使用した個性的な白ワインが生産されています。
これらのワインは、フレッシュな果実味と爽やかな酸味が特徴で、ミネラル感も豊かです。
ソーヴィニヨン・ブランは、フランスのロワール地方やニュージーランドのマールボロ地区で特に有名な白ブドウ品種です。
ロワール地方は、大西洋の影響を受けた冷涼な気候で、川沿いの丘陵地帯に多くのブドウ畑があります。
この地域では、ソーヴィニヨン・ブランの他にシュナン・ブラン、カベルネ・フランなども栽培されています。
特筆すべき地区として、サンセールがあります。
ここでは、石灰質と珪石の混じった土壌で育つソーヴィニヨン・ブランから、ミネラル感豊かでキレのある白ワインが生産されます。
これらのワインは、グレープフルーツやライムを思わせる柑橘系の香りと、爽やかな酸味が特徴です。
近年、ロワール地方ではナチュラルワイン造りに取り組む生産者が増えています。
有機栽培やビオディナミ農法を採用し、最小限の介入で醸造を行うことで、ソーヴィニヨン・ブランの持つ繊細な風味と果実味を存分に引き出しています。
これらのワインは、生き生きとした酸味と豊かな果実味が特徴で、テロワールの個性を鮮明に表現しています。