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「スタビア」アルピ・レティケ 2016 - ドッシ・レティチ

“Stabia” Alpi Retiche 2016 - Dossi Retici

¥3,630

セメントタンク内で野生酵母のみで 22 間ほど醸しと醗酵をし、30HL 木樽や 60HL のセメントタンクなどでマロラクティ
ック醗酵を経て、ボトリング(ノンフィルター)まで 5 年を大樽やセメントタンクで熟成せてからリリース。
栽培環境に逆らわず、赤スグリ、ざくろ、いちごのようなニュアンスの香りに鮮やかで上品さが目立つ。キアヴェンナスカら
しいなめし皮のような印象もあり、徐々にフランボワーズや野生ハーブ、ジュニパーベリー(ネズの実)のようになり、酸味
と岩を舐めているようなミネラルが明確なタイトな骨格を生んでいます。
引き締まったタンニンと綺麗な果実が印象的で、塩味豊かで余韻も長く、日を追うごとに開花しながら、カカオやチョコのよ
うなュアンスが現れだし、スパイシーさも加わり、変幻自在な味わいの表現力をみせてくれます。


ドッシ・レティチについて

ドッシ・レティチ
ロンバルディア州北東部ソンドリオ。その東にはヴェローナ州、南部にはブレーシャへとつながる街。ここは崖状の狭い棚畑が形成され、栽培するだけでも非常に仕事量が大変で収穫量も少ない農家が多く、栽培するブドウを販売して生活するなんて不可能な場所なのです。ドッシ・レティチはブルーノが 2000 年に蔵をスタートさせたと同時に、教鞭をとりながらの兼業農家として栽培と醸造までを行っています。彼は口数が少なく、寡黙で真面目で恥ずかしがりの性格で、とにかく早朝から深夜まで働き詰めの日々を過ごします。仕事に対する熱量にとてつもなく溢れ、考え方は柔軟性もある多様性をもった頑固おやじという感じでしょうか。
6 歳頃から畑仕事の手伝いをしたりして過ごし、結婚して子供たちも生まれ、自分たちの先祖が送ってきた農業と通した人生を構築すべく2000 年に蔵を立ち上げたのです。畑は家族が所有していた場所で、標高 400~500 メートルに位置する 6 つの区画がテラス状の棚畑になり、3 ヘクタールほどに及びます。畑が散らばっているため、面積以上に全ての作業が大変なことになってしまいます。Dossi Salatiと呼ばれる Grumello DOC の中でも一番高い場所にあり、彼が所有する場所はアルカリ性。砂質とシリカ、ライムストーンが豊富で、しっかりした根が土壌内に張り、葡萄にとって華やかな香りとしっかりとした酸をもたらすことが特性です。
とにかく、今後の子供たちやその先の将来のためのスタイル貫くことが重要だと考えています。化学薬品や農薬,除草剤などに頼らないのは当然で、1940 年以前の小さな農業を心がけた自作の馬糞堆肥、山の草木でこしらえた堆肥を使用するなどし、草刈も手作業で行い、ボルドー液すら僅かに使用するのみです。畑では緑肥としてのクローバーが鮮やかに輝き、植物体系の豊かな土壌が育まれています。彼は整頓された畑を好まず、葡萄にとってどの栽培スタイルが良いのかを考え抜き(実践し)、こんな激しい勾配の場所にも関わらず、南北に上下移動する畑にしたのです(そりゃ横移動できるほうが楽はできますからね)。こうしたことで午後でも 30 度程度の気温と太陽を浴びることができます。昼夜を通して風が強く、勾配が激しいゆえに仕事をするうえで体力の消耗がとても厳しいものとなっています。樹齢 60 年以上のキアヴェンナスカ(ネッビオーロ)がほぼ全体を占め、ロッソーラ、ピニョーラ、ブルニョーラがマッサルセレクションで育てられ、それらを混醸することでキアヴェンナスカに洗練性を与えています。中には 90 年以上ものキアヴェンナスカもあったりします。醸造においてもクラシカルなスタイル、とりわけソンドリオのキアヴェンナスカ(ネッビオーロ)は時間を掛けることでしか本来の味わいを引き出せないと認識しているので、本人もできる限り熟成時間を重視しています。「こんな小さい蔵なのによくそこまでできるなぁ」と感心してしまいます。それほどキアヴェンナスカと土壌の本質にこだわっているからこそでしょうし、品質を重視するからこそ規格などには興味がないとブルーノは考えています。実際にグルメッロ DOC を冠す
ることができても、手続き(申請)などの煩わしさ考慮すればワインそのものには不必要だと判断していて、IGT や VDT でリリースします。とにかく頑固で、醸造におけるプロトコル、既成概念などではなく、IGT や VDT などのカテゴリーに関係なく、本質
を追求したいだけなのだと考えています。経験の積み重ねや感性が重要で、ph が特に気になるようで、とりわけ香りに違和感を感じないよう、酸化防止剤添加のタイミングや量には慎重かつ丁寧にしています。

地域:ロンバルディア

ロンバルディアは、イタリア北部に位置する多様性に富んだワイン産地です。
アルプス山脈の南側に広がり、大きく山地・丘陵地帯と平野部に分かれています。気候は大陸性で、冬は寒さが厳しく、夏は暖かいのが特徴です。
しかし、コモ湖やガルダ湖などの大きな氷河湖の周辺では、年間を通じて比較的穏やかな気候が見られます。
この地域の特産ブドウ品種には、ネッビオーロ、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)、シャルドネなどがあります。
特に注目すべき地区として、オルトレポー・パヴェーゼがあります。
この地域はアペニン山脈に連なる小規模な山地によって特徴づけられ、スプマンテ(スパークリングワイン)の生産で有名です。
近年、ロンバルディアではナチュラルワインの生産も増えています。これらのワインは、化学的な添加物を極力使用せず、自然な醸造過程を重視しています。
その結果、テロワールの個性を生き生きと表現した、フレッシュで個性的なワインが生まれています。
ロンバルディアのワインは、多様な地形と気候を反映して、軽やかなスパークリングワインから力強い赤ワインまで幅広いスタイルを楽しむことができます。




カテゴリ
赤ワイン

生産年
2016

容量
750ml

送料
¥1,500 (¥18,000以上で送料無料)

税率
10%

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