セメントタンク内で野生酵母のみで 22 間ほど醸しと醗酵をし、30HL 木樽や 60HL のセメントタンクなどでマロラクティ
ック醗酵を経て、ボトリング(ノンフィルター)まで 5 年を大樽やセメントタンクで熟成せてからリリース。
栽培環境に逆らわず、赤スグリ、ざくろ、いちごのようなニュアンスの香りに鮮やかで上品さが目立つ。キアヴェンナスカら
しいなめし皮のような印象もあり、徐々にフランボワーズや野生ハーブ、ジュニパーベリー(ネズの実)のようになり、酸味
と岩を舐めているようなミネラルが明確なタイトな骨格を生んでいます。
引き締まったタンニンと綺麗な果実が印象的で、塩味豊かで余韻も長く、日を追うごとに開花しながら、カカオやチョコのよ
うなュアンスが現れだし、スパイシーさも加わり、変幻自在な味わいの表現力をみせてくれます。
ロンバルディアは、イタリア北部に位置する多様性に富んだワイン産地です。
アルプス山脈の南側に広がり、大きく山地・丘陵地帯と平野部に分かれています。気候は大陸性で、冬は寒さが厳しく、夏は暖かいのが特徴です。
しかし、コモ湖やガルダ湖などの大きな氷河湖の周辺では、年間を通じて比較的穏やかな気候が見られます。
この地域の特産ブドウ品種には、ネッビオーロ、ピノ・ネロ(ピノ・ノワール)、シャルドネなどがあります。
特に注目すべき地区として、オルトレポー・パヴェーゼがあります。
この地域はアペニン山脈に連なる小規模な山地によって特徴づけられ、スプマンテ(スパークリングワイン)の生産で有名です。
近年、ロンバルディアではナチュラルワインの生産も増えています。これらのワインは、化学的な添加物を極力使用せず、自然な醸造過程を重視しています。
その結果、テロワールの個性を生き生きと表現した、フレッシュで個性的なワインが生まれています。
ロンバルディアのワインは、多様な地形と気候を反映して、軽やかなスパークリングワインから力強い赤ワインまで幅広いスタイルを楽しむことができます。