2022年ぶりに復活となったソラ。ネコシリーズの中でも、とりわけ明るく、新しいことが始まる時期にはぴったりな爽やかさを兼ね備えた白スパークリングです。キリッとした酸味と、今年からペットナットで仕込んだきめ細かい泡が、心地よく柔らかく包み込んでくれます。
2023年は、まさかのネコシリーズ7匹全員揃わず!という事態が起こり、Solaがおりませんでした。天候が暑すぎたこともあり、熟度も酸落ちも激しく、やむなくスティルワインで仕込んだ結果、Aluluという新しいネコが誕生しました。これも、自然には抗えないので、仕方ありません。 2024年は、例年通りSolaを仕込むことができました。上山市で立派な園地を引き継いだ若手農家の岩瀬 悠一郎さんのデラウエアを中心に、大野さんのシャルドネを合わせています。デラウエアとシャルドネの相性の良さは抜群で、日本ワインの新しいオリジナルブレンドの一つであるような気がしています。 ひとつ、大きな変更点として、今年はペットナット(瓶内一次発酵)で仕上げました。ガス圧の調整ができないことがデメリットですが、少し酵母と仲良くなれた気がして、丁度良い泡の感じを掴むことができました。欲を言うと、シャンパーニュのようにデゴルジュマンをし、クリーンなスパークリングも考えたのですが、ワインへの導入を目的としたネコシリーズのリーズナブルさは変えたくなかったので、オリをあまり残さないように、より綺麗で、丁寧に仕上げ、ペットナットで詰めました。 フレッシュな果実味がありながらも、シャルドネ由来の凛とした酸と味わいの奥行き、ちょうど良い泡立ち。どれをとっても、うまくまとまった仕上がりです。 これからの行楽シーズンや、おうちワインでの1杯目に、ぜひお楽しみください。 (生産者より)
デラウェアは、日本の山形県や山梨県、大阪府などで広く栽培されている白ワイン用ブドウ品種です。
これらの地域は、日照量が多く、水はけの良い土壌、昼夜の寒暖差が大きいなど、ブドウ栽培に適した環境を持っています。
山形県では、デラウェアの他にナイアガラやシャルドネなども栽培されています。
特に上山市や南陽市は「ワイン特区」に指定され、ワイン造りが盛んです。
山梨県の甲州市塩山地区は、デラウェアの栽培が始まった歴史的な産地として知られています。
ここでは、甲州種やマスカット・ベーリーAなども栽培されています。
近年、デラウェアを使ったナチュラルワイン造りが注目を集めています。
例えば、滋賀県の「デラグリ」は、皮と種を一緒に醸す「醸し」を行い、オレンジワインのような個性的なワインを生み出しています。
これらのワインは、フレッシュな果実味と爽やかな酸味が特徴で、デラウェア本来の風味を生き生きと表現しています。