プロセッコの起源ははっきりとわかっていないが、トレヴィーゾ周辺の丘陵地帯に伝わったのは18世紀で、フリウリのトリエステの北のプロセッコ周辺からこの地域に伝わったと考えられている。「プロセッコ」という名前が全く由縁のない地域や国で造られたワインに使用されていることが消費者に誤解を招くことから、2009年以降ブドウの名称は元々フリウリで使われていたグレラに変更され、プロセッコは地域を表すDOCG、DOC名としてのみ使われることになった。
カーサ コステ ピアーネのプロセッコは、ワイナリーを円形劇場のように取り囲んでいる畑で収穫された平均樹齢80年のグレラをベースに、彼らが所有する区画すべてのブドウをアッサンブラージュして造られる。除梗後軽く圧搾して出たフリーラン果汁を静置し、ごく少量の二酸化硫黄を添加し、上澄みのモストと澱の部分を分ける。上澄みはステンレスタンクで15日間醗酵を行い、澱の部分は濾過してから醗酵させる。残りは冬の間シュールリー状態で醗酵の続きと熟成を行い、澱引きを行った後2つのワインを合わせて3月頃瓶詰めする。ワインが春の気温を感じ瓶内で二次醗酵が始まり、落ち着かせた後リリースさせる。
(インポーター資料より)
ヴェネトは、イタリア北東部に位置する多様性に富んだワイン産地です。
アルプス山脈の南側に広がり、アドリア海に面しているため、山岳地帯から平野、丘陵地帯まで変化に富んだ地形を有しています。
気候は、夏は暖かく冬は寒冷で、年間を通じて適度な降水量があります。
この地域の特産ブドウ品種には、白ブドウのガルガネガ、トレッビアーノ、赤ブドウのコルヴィーナ、ロンディネッラなどがあります。
特に注目すべき地区として、ヴァルポリチェッラがあります。ここでは、独特の製法で造られるアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラが有名です。
このワインは、ブドウを乾燥させてから醸造するため、濃厚で力強い味わいが特徴です。
近年、ヴェネトではナチュラルワインの生産も増えています。
これらのワインは、化学的な添加物を極力使用せず、自然な醸造過程を重視しています。その結果、テロワールの個性を生き生きと表現した、フレッシュで個性的なワインが生まれています。
グレラは、イタリアのヴェネト州で主に栽培される白ブドウ品種で、世界的に人気のスパークリングワイン「プロセッコ」の主要品種です。
この地域は、アルプス山脈とアドリア海の影響を受け、標高の高い斜面に多くのブドウ畑があります。
冷涼な風と豊富な日照により、ブドウは適度な熟度と酸味を保ちます。
ヴェネト州では、グレラの他にシャルドネやソーヴィニヨン・ブランなども栽培されています。
特筆すべき地区として、コネリアーノとヴァルドッビアーデネがあります。
この地区で造られるプロセッコは、イタリア最高格付けのDOCGに認定されています。これらのワインは、フルーティなアロマと爽やかな酸味が特徴で、小さな黄色い花、青リンゴ、白桃の香りを持ちます1。
近年、この地域ではナチュラルワイン造りに取り組む生産者が増えています。
例えば、フィドーラというワイナリーでは、ビオディナミ農法を採用し、無濾過で微発泡のワインを造っています。
これらのワインは、テロワールの個性を鮮明に表現し、フレッシュで生き生きとした味わいが特徴です。