イ・フォレスティエーリは、トスカーナ州マレンマ北部、ロッカテデリギに位置する、2019年にダリオ・マリナリとエゼキエル・アラッシアの2人がスタートした小さな蔵元。ロッカテデリギの人々は、同地で生まれ育った以外の人物をフォレスティエーリ(やや詩的な意味合いでよそ者の意)と呼び、同地の人々にとって二人はフォレスティエーリであり、この言葉が蔵元の名前となった。ピサ出身のダリオは、イタリアとフランスの蔵元でビオディナミ農法に基づくブドウ栽培とナチュラルワイン醸造を学び、アルゼンチン生まれのエゼキエルは16年前にトスカーナに移り住み、二人は同地の実力ある蔵元で共に働くこととなり、意気投合した二人は独自のプロジェクトを起ち上げることを決意した。彼らワイン造り哲学は、テロワールと彼らのアイデンティティを表現すること。まずは栽培放棄されたぶどう畑を復活させ、テロワールを表現する為どのようなワインを生み出すべきかを考えた。地質学的な多様性を有すアルタ・マレンマの丘陵地にある彼らの混植の畑は、標高200-600mと変化に富んでおり、サンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、マルヴァジア、チリエジョーロ、マルヴァジア・ネラ、アリカンテ、モスカート等が栽培されており、ビオディナミ農法や緑肥等が実践されている。「テロワールをワインの中で表現する唯一の方法は、化学的テクノロジーに頼らないこと。自分達は野生酵母で発酵させ、酸化防止剤も最小限の使用に止めているよ」とダリオは語る。(インポーター資料より)