トリエステ県カルソ地区のほぼ中心ズゴーニコにあるこのワイナリーは、パオロとヴァルテルのヴォドピーヴェッツ兄弟によって1997年よりワイン生産が開始された。現在4.5ヘクタールの畑でカルソ土着のブドウであるヴィトフスカのみを栽培。自然や生態系に対して最大限の敬意を払うべく、畑では一切の化学的な薬剤を使用しない。当然のことながら一切の灌水を行わず、極稀に必要だと判断した場合にのみ牛糞をベースにした完熟堆肥を入れるが、飼料もカルソ産の一切農薬を使っていないものを与えられた、カルソで育てられた牛のものを使用。ヘクタールあたり10000本という高密植の畑から、低収量だが凝縮度の高いブドウを生産。ラインナップは3種類(2009ヴィンテージ時点)。アンフォラで醗酵、終了後も皮ごとの状態でふたをし、一冬を外で過ごさせ、翌春に圧搾、大樽で熟成させボトリングした“Vitovska”(2005〜)。木製開放式醗酵槽による醸し醗酵、約3年の大樽熟成をさせた“Vitovska Origine”(1997〜2004は“Vitovska”2005〜2006は“Vitovska Classica”)そして、15-20cmの薄い表土の下が思いっきりTheカルソとでもいうべき、石灰岩の岩盤だったところを削岩機のようなもので砕き、表土を戻して畑とした狂気の沙汰ともいえる区画のブドウ単一でボトリングした“Solo”。単一畑という事でソーロ(唯一の)であり、ボトリングを行った2007年に弟ヴァルテルがワイナリーから抜け、パオロ一人になったという事でソーロ(ひとりの、孤立した、孤独な…)(2004,2009)。2010年はヴィトフスカ(アンフォラ)のみの生産。2011年からは醗酵~熟成すべての工程をテラコッタで行った“T(ティー)”が新しくラインナップに加わりました。(インポーター資料より)