ワイナリーの起源は1470年にベル―ゲ家当主のジャン・ド・ベルーゲが一家を南西地方のオート・ガロンヌ県のヴィロードリックに移住し、ブドウの栽培を始めたことにさかのぼります。彼はその場所を自分の名前「ベルーゲ(方言で小さな可愛い場所)」と名付けました。5世紀後の1970年、ボージョレでジュール・ショーヴェのもとで修行したジャン・ルネ・シャバノンが「ベルゲ」に移り住みワイナリーを建設し、ブドウの木を植えなおしたことによってドメーヌ・ドゥ・ラ・コロンビエールが誕生しました。その後1984年にフランソワ・ド・ドリエセンがドメーヌを引き継ぎ、ネグレット種を中心にドメーヌのワインのアイデンティティを強化していきます。そして2006年からフランソワの末娘ディアンとその夫フィリップ・コーヴァンが、フランソワ・ド・ドリエセンの後を継ぎ現在に至っています。フィリップとディアンは十字軍に歴史的な起源をもつトゥールーズとカオールの街道沿いに位置するフロントン地区の美しいテロワールを保護し、表現することに重きをおいています。その情熱はフィロキセラ以前のすでに現地では忘れ去られていたブイスレ・ブラン(サヴァニャンとプラン・ド・コゼットの交配)の株をヴィロードリックで再発見し、復活させるにまでいたりました。2012年にはDEMETERビオディナミ栽培・醸造の認定を受け、その後BIODYVINを取得。現在ではワインツーリスムを通した啓蒙活動も行っています。ワイン造りは地場品種であるネグレットとブイスレ・ブランを中心に、収穫はすべて手摘みで選果を行い、重力を使ったブドウにストレスを与えないナチュラルな醸造で精密さとシンプルを表現しています。そのスタイルは、バランスが良く、誠実で、繊細で、作為や化粧を感じさせません。この模範的な彼らのビジョンは、フロントンのアペラシオンの現在の進歩の貴重な基準となっています。「ル・ヴュ・ド・ヴァン・ド・フランス」誌が発行するフランスワインのガイドブック「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」の2022年版にて一つ星。(インポーター資料より)