保険業の世界で大きな成功を収め、バリバリ働いていたステーファノ。ある日ビアンカーラやラディコンのワインを飲んで衝撃を受け、多くの造り手と親交を深めるうちにワインの世界へとのめり込んでいく。彼が住むサルザーナに所有する土地がもともとはブドウ畑であったため、新しい苗を植える許可を取得し、2005年より本格的にブドウ栽培をスタート。2008年から醸造を開始、2012年には保険の仕事も完全にやめ、専業農家となる。1ヘクタールの畑では、ヴェルメンティーノのみを栽培。ステーファノ自身、ワインは冬の寒さと夏の暑さ(もちろん30度とかを体験させるということではなく)の両方を体験させてからボトリングするのが理想的と考えるものの、生産量も少なく、極端にリスクを冒すことができないため、ポンテ ディ トイは収穫翌年の3月にボトリングされていた。2012年3月、2011年ヴィンテージのタンクの下側の澱に近い部分をポンテ ディ トイとしてボトリングせずに、小さなタンクへと移し換え、8月まで澱と共に熟成させたのちにボトリングしたものをル ガルー(フランス語で狼男の意)としてリリースする ことになった。 ステーファノ自身、それなりに大きな差を両者の間に感じており、毎年1か月ずつ、ポンテ ディ トイのボトリング時期を遅らせ(つまりル ガルーに近づけ)、将来的にはル ガルーを生産しない予定。醸造は、5日間の皮ごとの醗酵、ステンレスタンクでの醗酵&熟成、ボトリング時に最小限度の酸化防止剤を添加。(インポーター資料より)