ボローニャから僅か 30 キロほど南のマルツァボット。ボローニャ近郊や北部のピアチェンツァ周辺とは環境が大きく異なり、標高が高く、冷涼な東部ブリジゲッラに似た雰囲気を残す場所でダニーラとガブリエーレと仲間たちが農業を始めたのも 10 年前ほど。ガブリエーレの父が近所で靴(パンプスなど)のヒール業を営み、息子のガブリエーレが妻と農業を始め、葡萄栽培以外にも果樹や野菜畑なども広げながら、カンティーナの建物内ではピラティスやヨガ教室を行うなど自然のリズムを中心にした暮らし体験を行ったり、小学生に農業体験学習をするなど精力的に活動している元気なマンマのダニエラです。
蔵は概ねアンフォラ樽(800L)で占められ、数基のステンタンクがあるのみ。アル・ディ・ラのワインといえば、ほぼアンフォラ醸造といっても過言ではないですが、ステンタンクのみで醸すシルデーラの味わいの抑揚感や伸びやかさが高まってきている印象が強いです。フリカンドは 3 年ぶりに入荷となります。味わいの開花が思いのほか早く、抜栓から僅かの間に要素の開花と調和感も現れ安定的な風味を感じます。初リリースしたフリカンドのリゼルヴァ的存在のアル・ディ・ラ・デル・ビアンコ 2019 からは気難しさは全くなく、柔らかなトーンをもちながらかすかに残糖感をもちながら極めてドライな印象もたせているセンスが凄いです。(インポーター資料より)