エストニア出身のカーヤは、長らくソムリエールとして働いていたが、ワインに対する想いは強くなるばかりで、やがて自らの手でワインを造る決断をする。ルクセンブルグのワイナリーで5年間研修をした後、モーゼル川沿いの急勾配の畑で自らワインを造ってもいいというオファーをもらう。ラシーヌ・レベル(反抗的な根っこ)という名前は、醸造学校も出ず、ワイナリー家系でもないカーヤのバックグラウンドから来ている。ヨーナス・ドスタート同様に、彼女もこの地の在来種にフォーカスを置き、エルプリング、ヴァイスブルグンダー、リースリングからワインを造る。畑仕事から醸造の全ての段階において不介入主義を貫く彼女は、ビオディナミ農法も取り入れており、畑で採れる野草などから自家製の農薬などを造ったりもしている。造られるワインは、驚くほどピュアで女性的な柔らかさを兼ね備えている。国は違えど、ヨーナスやジュリアンと並び、モーゼルの新時代を築く若手として注目されている。(インポーター資料より)