エスペラのロドリゴマーティンは、ポルトガル、リスボンのアルコバサでブドウ栽培とワイン醸造の修士号(リスボン大学)を取得した後、2007年にワインメーカーとしての道を進み始める。2009年にはポルトガルの様々なワイン産地でコンサルティングワインメーカーとして働き始め、イタリアやブラジルで経験を積み、2009年から2014年まで、様々なワイン産地(ドウロ、リスボア、テージョ、セトゥーバル、アレンテージョ)の企業で、異なるスタイルのワインをつくりあげた。そして2014年。アルコバサにある2つの異なるブドウ畑の手入れをする機会を得たことからエスペラのプロジェクトが始まった。大⻄洋の気候と粘土石灰質の土壌などのブドウ畑の自然条件を反映した、自然なワインを造ることを目標に掲げ、彼自身が飲みたいと思うワインを作るために、売上を気にすることなく、常に自然を尊重することを目的とし、醸造時にも化学物は一切使用せず、瓶詰め前に少量の硫⻩を使用するだけの、テロワール重視のワインを造る。現在は、アルコバサに4つ、そして彼が生まれ育ったオビドスに2つ、計6つの畑を運営し、ブドウ品種が持つキャラクターの完璧な表現を実現したいと考えている。Espera=“待つ”ということ。彼らの最初のヴィンテージは2014年だったが、ワインを販売し始めたのは2018年末。ワインを市場に出すまでに急がず、プレッシャーをかけず、必要な時間をしっかりかける。フレッシュかつフルーティーなのに飲みやすいだけではないエレガントさは、彼のこれまでの経験あっての味わいである。2022年にはポルトガルに数いる醸造家の中から素晴らしいワインを造る醸造家に贈られるエノロジスト・オブザ・イヤーにも選ばれた。(インポーター資料より)