オーストリア最北端のワイン産地であるヴァインフィアテルの西部に位置するグラウベンドルフにて、Martin Obenaus / マーティン・オベナウスは代々伝わるワイン造りと猟師の家系に育った情熱的な生産者です。彼は自分の葡萄畑で働くこと、そしてその周りの生き物と一緒に働くことが大好きでアクティブな人物。彼のモットーである“Unchained / アンチェインド 鎖を解き放つ”。この言葉はあらゆる面での彼の信条となります。バイオダイナミック農法で栽培された彼の葡萄畑は、余計な介入はせず、自然を守り、また支え、自然の成り行きに任せて、人がより関与する関係性である鎖を解き放つことを“Unchained”を表現しています。自然が解き放たれるような発展を目指して努力することは、いわゆる今までの祖先が行っていた方法、つまり介入の少ない方法であるワイン栽培への回帰となる事でした。彼自身、バイオダイナミックス農法に対して、介入はせず、サポートをする形を取っています。一例を挙げると、ミミズとバクテリアが野菜を非常に効果的な堆肥土に変える「ミミズボックス」を使用しています。この土を堆肥茶にブレンドし、農薬代わりにぶどう畑に散布します。また昆虫の活動を活発にするため、それらが収容できる独自の「昆虫ホテル」を適切な場所に建設しています。これらにより、生物多様性、動植物などの哲学に繋がり、バイオダイナミクスの鍵となっています。現在、木の育成、土壌、植物の保護など人の手により、操作できる技術が多く、進められてきた背景があった為、より自然とのバランスを求められたエコシステムが必要な時代になっています。彼の祖父の時代は当時の背景もありましたが“近代的な生産方法”でワインを作ってきた背景を見てきたマーティンはより深く考え、自分のスタイルを確立し、よりこれからのワイン造りの未来を考えた結果、現在のスタイルでワイン造りをスタートとさせました。(インポーター資料より)