彼らのワインを初めて飲んだのは、ポルトガルの⻘空の下。彼らのワインが気になり会う約束をしたところ、ワインとグラスを掲げて現れたGuilerme。そのまま近くの広場でテイスティングが始まり、私たちだけだったテイスティング会場は、面白そうなワインに興味を持った各国のワインショップのオーナーや、インポーター、同じくワインを造るワインメーカーたちが集まり、賑やかなテイスティングタイムとなった。真摯な思いでワインを造る気持ちと、彼らのワインのエチケットのギャップに楽しい予感しかせず、今がある。ワイン醸造学校に通う3人の友人達の論文プロジェクトとして始まった彼らのワイン造りは、ポルトガルで最もエキサイティングな自然派ワインのプロジェクトの一つとなった。学校を卒業した後、彼らは古い倉庫をワイナリーにし、本格的にワイン造りを始める。ラベルは地元のアーティスト達が手がける。探究心があって、新鮮なパンクロックやグラフィティアーティストの美学をワイン造りにも表している。粘土石灰質土壌のトレシュべドラシュのカベサゴルダからはフェルナンピレス、アルヴァリーニョ、トウリガナショナル、カステラオン。標高450mのダオン地方、ネラスのTazem(タゼム)では花崗岩土壌のブドウ畑からエンクルザード、ティンタピニェイラ(ルフェテ)やアルフロシェイロを。標高750mの花崗岩土壌のトラズ・オス・モンテスからは、ティントカオンとバスタードをそれぞれ手作業で収穫し、天然酵母を使い、亜硫酸塩は瓶詰め時の時のみと、ワイン作りはごく自然的に行われる(インポーター資料より)