イタリア本土最南端、豊かな自然とトウガラシに恵まれた未知の魅力を持つカラブリア州。その中のクロトーネ県チロ・ マリーナにテヌータ・デル・コンテはワイナリーと畑を構えます。
イオニア海沿いにあるこの地は、紀元前7~6世紀に ギリシャの植民地として歴史が始まりました。
重機を使用しない為、伝統的なアルベレッロ仕立てで葡萄は栽培が継続 されており、イオニア海からの海風、恵まれた日照量と温暖な気候により優れた葡萄が育ちます。当主フランチェスコ・パリッラが1960年に設立した家族経営のこのワイナリーは、現在娘のマリアンジェラが中心になってワインを醸造しています。法学部を卒業した彼女ですが、長い歴史の中でたくさんの侵略に晒されてきた問題多き この土地において、ワインや葡萄が与える感動に魅せられました。ワイン造りは自然であった大地を蘇らせる可能性を 秘めていると考えるようになったのです。彼女は何世紀も前に植樹した人々の歴史をも背負い、ワインを造ることに情熱を見出し、ナチュラルワインの醸造を学び、サロンなどにも精力的に参加をしていきました。
彼女のナチュラルなワイン造りに大きな影響を与えたのが同じカラブリアの特別な生産者"ア・ヴィータ"の"フランチェ スコ・デ・フランコ"との出会いです。フランチェスコは非常に誠実で暖かい人物で、マリアンジェラに醸造に関しての 助言を与え、彼女がワインの道に進む船出を手助けしてくれました。友人としても非常に良い関係を築いており、少数 の同じ志を持つカラブリアの生産者達と共に"Ciro'Revolution"というグループを形成しています。伝統、歴史、環境、 健康で健全なワイン作りなどに敬意を示した団体です。フランチェスコは彼女にとって、そしてチロワイン界にとっても非常に大きな、大切な存在となっています。(インポーター資料より)